Diary 特別編 

4泊6日イタリア旅行日記 ミラノ・フィレンツェ・ローマ
2002年11月20日(水)〜25日(月)



2002/11/22(金)
  (旅行3日目 午前の部)花の都、フィレンツェへ


ホテルが同じなので、朝食バイキングは昨日と同じ。
でもパンの種類やヨーグルトの種類がたくさんあるので
昨日とは違うもの、チョコレートの入っているパンと
コーヒー味のヨーグルトを選んでみました。
コーヒーのヨーグルトはみんな興味津々だったようなので
ひとくちずつまわす。
ん〜、コーヒーとヨーグルトって感じ。(笑)
でも慣れたらふつーにおいしく食べることができました。

今日は列車でフィレンツェへ移動です。
普通の団体旅行ではバスでの移動なのですが、
幹事のK氏のお力で列車移動となりました!

イタリアでは時間どおりに列車が動かないこと、
ホームが変わることなど日常茶飯事。
よって気をつけて様子を見ておかないといけません。
日本ってやっぱり便利&親切な国なんだな〜。
時間遅れて列車到着。しかもやっぱりホーム変更。(笑)
ポーターは列車までは運んでくれるのですが、
規則で列車の中に入ってはいけないそうなのです。
よって自分で荷物を持って列車に乗り込みます。
大荷物の19名。それはそれはおおごとでした(苦笑)

しかも…一人たりない…
血の気のひく幹事とメンバー。
とりあえずいろんな人が探しにいくとやっかいなので、
残りの人はおとなしく座席につく。
でも無事に合流できたようです。
団体行動する時、ちょっとでも集団から離れるときは
(お水を買いに行く、トイレに行くなど)、
必ず誰かに声をかけましょう。
そうでないと誰かが列から離れていることに気づかないのです。
(自分が離れないことで必死で他の人のことなんぞ見ていない)
でもほんとよかった〜。

列車は4人が向かい合って座る席でした。
4人と通路はさんで2人の6人の席が固まったこともあって
おしゃべりに花が咲く女性陣。
きっと周りのイタリア人たち、
「この日本人ら〜、やかましいんじゃ〜!」って思ったやろうな〜。
あのあの、みなさん…騒ぎすぎっす。

その中でやっぱり寝ているsuwan。
だって〜、ねむいんだもん〜
最初はイタリア人の隣は恐かったので、

イタリア人、Y氏  |通路| Kさん、Seさん 
イタリア人、Eさん|通路| suwan、Siさん

で座っていたんだけど、
寝ているので大丈夫そう&かなり眠いということで
Eさんと席を替わってもらい、イタリア人の隣で一緒に寝てました。

しばらくすると旅行メンバーのいろんな人が入れ替わり立ち代りでやってきます。
なにごとかと思ったら
「ちょっと〜、suwanさんの隣のイタリア人が
若くてとってもかっこいいって聞いて見に来たわよ〜」
という人々でした…
あの…みなさん…(苦笑するしかない)

確かにお隣の方もナナメ向かいの方も20代のめっちゃ男前でした。
(日本人とは比較対照にならず)
顔がちいさくって、目が大きくって、まつげ長くって…
でもみんなのようにじろじろ見るのも失礼だと思って
あんまり見ないようにしました。
(というよりも、寝てたから見れなかったというのが正解に近い)

寝たこともあってあっという間の3時間。
サンタ・マリア・ノヴェッラ駅に到着〜!
いよいよフィレンツェだ〜!
11月はイタリアは雨の季節。
ここでも雨にぬれながらの徒歩移動でした。

まずはウフィッツィ美術館へ。
コの字型をした建物のなかに有名な絵がたくさんあるのです。
美術には疎いsuwanでも見たことのある絵が!
ボッティチェリの「プリマヴェーラ(春)」とか「ヴィーナスの誕生」
ダ・ヴィンチやミケランジェロの作品がたくさんたくさん。

自由行動の時間を少しでも多くするために
美術館の時間を本来なら説明つきで40分で回るところを
20分にしてもらったのですが、もったいなかった…
もっともっと話を聞きたかったし、見たかったな〜。
でも、ここで時間短縮しておいてよかったことが後であったのです。
だから、また来ればよいということかな!

後ろ髪を引かれながらも美術館をあとにします。
歩きながらダヴィデ像を見つつ、
次はいよいよドゥオーモです!

昨日のミラノのドゥオーモとは入った感じが全然違います。
昨日は静粛にしてないといけない緊張感がありましたが、
写真撮影OKだし、話しながら歩くのも大丈夫。

ミラノと比較すると規模は小さいのですが、
それでも日本ではとても見られない規模の広い空間です。
ミラノはステンドグラスで飾られていたけど
フィレンツェのは装飾画で飾られています。
天上の「最後の審判」の絵には言葉を失います。

ここで昼食までの約40分が自由行動となりました。
19人中12人がフィレンツェのブランドショッピングへ
グッチやフェラガモの本店がここにあるのです。

でも…せっかく来たのだからと残り7名は
ドゥオーモにのぼることに挑戦することにしました!
ガイドさんに聞くとのぼって降りるのに20分くらいかかるとのこと。
レストランまでが約15分。
時間ぎりぎり間に合うぞ!
ウフィッツィ美術館、早めに出ておいてやっぱりよかったのです。

ガイドさんは12名を連れてブランドショップへ行ってしまいました。
別れる前に上り口を聞くのを忘れていたので
広いドゥオーモの中、上り口を探してさまよう7人。
だんだん不安で心細くなってきていたのですが、
ここでリーダーシップを取るM氏。
警備の人に道を聞いて、ぐいぐい引っ張っていってくれました。

フィレンツェのドゥオーモはエレベーターがないので全部階段を上ります。
その数464段!
人がようやくすれ違えるかというくらい狭い通路(階段)を
ひたすらのぼっていきます。
これは本当にしんどかった…
もしも前と後ろに仲間がいなかったらギブアップしていたかもしれないです。
「疲れる〜」「まだ〜」とかいう声に答える元気もなく、
ただひたすら呼吸を整えながらリズムを崩さないようにしてのぼっていきます。

ここでも先頭のM氏の上るペースが的確というかなんというか。
早すぎず、遅すぎず、リズムを刻み、
後をついていけば大丈夫という安心感がありました。
M氏は仕事でカリスマ的存在なのですが、
こういうときでもすごいんだな〜って改めて尊敬した次第です。

途中、下で見た「最後の審判」の絵を間近で見られる通路があるのです。
しかも階段の3分の2くらいを過ぎたところなので
ちょっとした休憩(息を整える場)になります。

下から見たときには見えなかった細かい絵もしっかり見ることができました。
天国と地獄、
私はキリスト教でもなんでもないのですが、
宗教画には人を落ち着かせる力があると感じました。

そして最後の力を振り絞って上った先には…
ちょっとした青空と絶景が広がってました!

雨がちょうどやんでいる〜!
ひんやり澄み切った空気が熱くなった体温を冷ましてくれます。
そして何より360度のパノラマ!
苦しい思いをして上った努力が報われた瞬間でした。
これは写真では味わえない感動です!
階段464段を上らないと経験できない思いです。

一緒に上った7人全員で記念撮影をしました。
これを一生の思い出というのだなと思いました。
「モノより思い出」選んで大正解でした。
ちょっと足がガクガクしてるけど
(なにしろヒールのある靴で上った…無謀にもほどがある?)
心地よい疲れです。

上るのはあんなに大変だった階段も下るのは楽なものです。
足を滑らせないことのみ注意して、リズムよく降りていきました。
頭の中はエンヤの曲が流れています。
日本に戻ったら今度こそ「冷静と情熱のあいだ」をみよっと!




  (旅行3日目 午後の部)
すべての道はローマに通ず


レストランへ移動したら道の途中で買い物組12名と合流できました。
運動した後のワインのおいしいこと!!
飲みすぎるわ〜。ごくごく。あはは〜。
前菜の鶏のレバーペーストをのせたカナッペ、おいしかったです。
(このあたりになると料理の記憶が…やっぱメモしないとだめね)

メインはフィレンツェ風ステーキ。
なにが「フィレンツェ風」なのか知らずに食べたけど
柔らかくっておいしかったです。ペロリ。全部平らげる。
あれ…みなさん、残してる…
(suwanさん、あなたが食べ過ぎです…Byみなさま)

食後のカプチーノを飲んだら
次はバスでローマへ移動なのです。
はい。
想像ついたと思いますが、爆睡してました。ぐ〜。
あっという間の移動でした(笑)

道路はかなり渋滞していて予定よりも遅い到着になりました。
今日のホテルは「シェラトン・ローマ」3つ星のホテルです。
ちょうどホテルでなんかのイベントがあったようで
ホテルの駐車場に入るまでがたいへんなことになってました。
前にも後ろにも進めない状態がしばらく続いたあと、ようやく到着。
今日のホテルのほうがおっきくてきれい。

チェックイン後はカンツォーネを鑑賞しながらのディナーとのこと。
とりあえず荷物を部屋に置いてロビーへ集合。
一応、ディナーやしと思って、黒のジャケット&スカートを着る。
(旅行前日の会議で着ていたスーツの着まわし)

ここでエレベーターに乗ってロビーに行こうとしたときのこと。
エレベーターに先に乗り込んだsuwanはボタンの並ぶ位置に立ち、
1階に到着した時は、OPENのボタンを押しつづけて
乗っている方々に先に下りてもらっていました。
その中でなかなか先に降りないイタリア人男性がいました。
「お先にどうぞ」ということを表情で合図して全員に降りてもらい、
そして最後にエレベーターを降りるsuwan。
まあ、日本での日常風景ですな。

エレベーターから降りると、
エレベーターに一緒に乗っていたさっきのイタリア紳士が近寄って
話しかけてきました。なんじゃらほい。
最初イタリア語でパーって話されて、
私が言葉がわからずに「???(きょとん…)」って顔をしていたら、
次はゆっくりとした英語で話してくれました。(;^_^A

その内容は、
「あなたがホテルのエレベーターガールだと思ったから
(女性の貴女よりも)先に下りてしまいました。大変申し訳ない。」
ということ!もうびっくり。(大汗)
わざわざそんなことで謝りにきてくださったのです。
こ、こ、これが「レディ・ファースト」ということですな!
日本はどちらかといえば「ジェントルマン・ファースト」だということを
イタリア人が知ったらどう思うのかな(笑)

でもここで思いました。
イタリアでは(海外では)なるべく女性がさっさと動いてあげないと、
男性は先に出にくいのだ〜。
思い返してみれば、ブランドショップの出口とかでも
男性が先に譲ってくれたりした時に、ついくせで
「いえいえ先にどうぞ」と譲り合おうとしたけど、
あーいうときはお礼を言ったうえで
スムーズに出てあげたほうがよかったのかな。

バスで移動中にガイドさんにイタリア語を教えていただきました。
すばらしい演奏の後に「ブラボー!」というのは日本でも有名だけど
イタリア語では
男性歌手1名に対して「Bravo!(ブラーヴォ!)」
女性歌手1名に対して「Brava!(ブラーヴァ!)」
男性歌手2名以上の場合「Bravi!(ブラーヴィ!)」
女性歌手2名以上の場合「Brave!(ブラーヴェ!)」
男女両方いる場合は「Bravi!(ブラーヴィ!)」でいいらしい。
面白いというか、ややこしいというか…

ちなみに、最上級の賛辞が「Bravissimo!(ブラヴィッシモ!)」
音楽記号で「強く」は「フォルテ」、「とても強く」が「フォルテッシモ」
だったのを覚えていますか?
同じように「ブラーヴォ!」→「ブラヴィッシモ!」だそうです。

さてさて、一行はレストランへ。
中に入ると既に別の日本人団体旅行客相手に
イタリア人男性歌手が歌っていた。
おお、あの曲は「帰れソレントへ」だ〜。
歌手の外見は、ん〜、例えるならば
エルキュールポアロ役のデビッド・スーシェが普通のひげをしている感じ(笑)
あと弦楽器で伴奏をしているのはヘイスティングスのような男性(笑)

料理はというと…またもペンネ…
なんか、食事の時いっつもペンネが出てくるよ〜
みんなさすがにうんざり顔。

カンツオーネ(歌)のリクエストする時はチップを渡してからなのです。
先に来ていた団体はお財布の紐がゆるく、お札でチップを渡してます。
こちらの団体はというと疲れもでてきているせいか、
歌に対するノリも悪く、
よって男性歌手もそちらのお相手ばかり(;^_^A

でもせっかく来たので歌手が近くを通った時に
お財布にあった2ユーロ硬貨を手渡して
「サンタルチア」をリクエストしてみました。
この曲は中学の音楽の時に歌のテストがあったので
歌詞を口が覚えていました。
歌の邪魔をしないように1オクターブ低い音で一緒に口ずさんでみました。
♪スル マ〜レ ルチカ〜 ラストロ〜 ダル ジェント〜

ポアロさん(勝手に命名)は手を握って歌ってくれました。
(おいおい…おっちゃん…)(;^_^A
歌のテストは1番しかなかったので、2番はまったくわからず。
せっかくなら全曲うたえるようになりたいなと思いました。
演奏いただいた後はちゃんと
「Bravo!」「Bravissimo!」と声をかけました(笑)

メインディッシュはたしかお肉だったような…(おいおい…)
ここの白ワインは味がちょっと違うな〜(ややきつい)ということと
食事後のシャーベットがおいしかったということしか記憶にないっす。
(そのわりにはたくさん食べてましたよ…Byみなさま)

ホテルに戻ったらもうあとはお風呂はいって寝るだけ。
ミラノと同じくFujさんと同部屋です。
ミラノではFujさんが先にお風呂入っていらっしゃったのですが
ローマではsuwanから先にお風呂入らせていただきました。
先にお風呂はいったら、もう眠くって眠くって…
Fujさんがお風呂上がるのをまたずに眠りこけているsuwan…