Diary 特別編 

4泊6日イタリア旅行日記 ミラノ・フィレンツェ・ローマ
2002年11月20日(水)〜25日(月)



2002/11/23(土)
  (旅行4日目 午前の部) 歴史あふふるローマ


朝起きてFujさんのお言葉。
「今回の旅行で「泥のように眠る」という表現の意味を、
suwanさんをみててわかった気がします」
今日もアラームなるまで全く目覚めませんでした。

朝食食べにいったら一番遅かった…
食べ終わったらもうみなさまロビーに集合されていて焦る。きゃ〜。
慌てて部屋に戻ってコート着てロビーに戻る。
時計をみたら集合時間ジャストでした。ほっ…
あまりにぎりぎりだったのでちょっと心配したけど、
他の方がなにやらホテルのフロントで「部屋をかえてくれ!」と
もめていたので結局出発は5分遅れる。

本日は終日自由行動の日。
オプショナルツアーの「ローマ市内半日観光」を
ほとんどの人が申し込んでいたことが昨日わかり、
結局急遽全員が半日観光することになった。
よって今日も19人で行動です(笑)

まずはローマの中の別国「バチカン市国」へ
国境をしっかりまたぐことができました。

円形の「サン・ピエトロ広場」は2つの半円型の建物に囲まれています。
2つに分けられたドーナツの真中が広場になっている図を想像してね。
(もっとよい表現がないかな〜。みつからぬ〜)
その建物は4列284本の柱で支えられていて、
その上にはたくさんの聖人像がずら〜っと並んでいるのです。
壮観です。

広間の真中には噴水があって、噴水のそばに建物に向かって2ヶ所、
白い円形の大理石が埋め込まれています。
そこに立つと不思議なことに
4本ずつ立っている柱がちょうど重なって1本の柱に見えるのです。
これは感動します。
一歩移動するごとに1本だった柱から奥の柱がずれて見えてくるのです。
まあ、百聞は一見にしかず。
見るのが一番!ということで。

続いてカトリックの総本山「サン・ピエトロ寺院」へ。
中に入る前にちょうど運良く衛兵の交代の瞬間を見ることができました!
ほんと、ラッキー!!
ビシッビシッと動く衛兵。かっちょい〜〜〜!

ここには「聖なる扉」があります。
これは25年に一回ローマ法王によって開かれるのです。
2000年に開かれたそうなので、
次はまだまだ先だ〜。
んでもって、ここの扉をくぐると今までの罪が浄化されるとのこと。
今は扉はしっかりと閉ざされていて、コンクリートで固められている。
扉を開けるときは法王が鎚で最初の一突きをし、
扉を閉めるときは法王がこてで最後の一塗りをするらしい。

寺院の中はミラノやフィレンツェのドゥオーモとはまた雰囲気が全然違います。
何が違うかっていうと、ステンドグラスはあまり使われておらず
壁や天上は石の彫刻で飾られています。
しかも黄金で装飾されているのでかなり豪華です。

入ってすぐ右側にミケランジェロの「ピエタ像」があります。
「ピエタ」とは「嘆き」という意味。
マリア様がイエス・キリストの亡骸を抱く像です。
ミケランジェロの母親がマリア様のモデルになっているらしい。
小さい頃に母を亡くしたミケランジェロのにとって理想のマリア様は
若い母の姿なのです。

足に触ると幸せになるという「聖ペテロの像」の足は
みんなが触るのでつるつるです。
私たちもすこしでも神のご加護があるといいなということで
足をさわってきました。
無宗教なのにこんな時だけ神頼み(笑)

有名な作品も素晴らしいのですが、
ドゥオーモにせよ寺院にせよ
普段味わえない空気というか雰囲気というか緊張感のようなものを
味わうことができたのがよかった。

ここで待ち合わせ場所をきめて自由行動の時間となりました。
私は集団から離れて一人寺院内をみてまわりました。
その後寺院を出てもう一度広場の白い大理石の上に乗って
4本の柱の重なるのを見て、再び国境を越えてローマへ。

待ち合わせの時間まであと数分あったので、
近くの書店へ入ってみた。
奥へ奥へと進むと楽譜がおいてあった。
シューベルトやグノーの「Ave Maria」の楽譜を見ながら
頭の中で歌ってみる。
♪Ave Maria, gratia plena…
雰囲気にひたるのが好きなのです〜

バスで移動中、「ローマの休日」でおなじみの「真実の口」の近くを通る。
見学の予定はなかったんやけど、
バスから通りががりに見ましょうということでした。
でもちょうどおっきなトラックが前に止まっていて
見ることができませんでした。う〜ん、残念!

その後、いろんな教会をバスの中から説明を聞きながら見る。
でも実際に中に入ってみないと記憶に残らないものです。
またイタリアには来ないといけないな!

バスの中から映画「ベン・ハー」の馬車レースの舞台となった
古代の戦車競技場「チルコ・マッシモ」をみる。
「ベン・ハー」は小学校くらいの時に見た映画だけど、
子ども心にどきどきしながら見た映画です。
特に馬車レースのシーンは名作といえども色あせない。
長い映画だけど、日本に戻ったらまた見てみてみようかなって思った。

続いて円形闘技場「コロッセオ」へ。おっきいよ〜!
映画「グラディエーター」の世界!
あちこちにおっきな穴があいているのは、鉄が必要になったときに
「コロッセオの柱に鉄を使ったはずだ!」ということで
ぼこぼこ手当たりしだい穴をあけて鉄を取ったらしい(苦笑)
バスから降りてみんなで記念撮影。わ〜い!わ〜い!

そこから古代ローマの政治の中心地「フォロ・ロマーノ」を眺める。
あそこでシーザーがブルータスに殺されたんだ〜。
また来る機会があったらあそこも見ることにしよう。

次はいよいよ「トレヴィの泉」
右手にコインを持って左肩ごしに泉に向かってコインを投げるのです。
ローマに再び来たいのなら、コイン1つを
好きな人と結ばれたいのなら、コイン2つを
嫌いな人と別れたいのなら、コイン3つを
投げるといいらしい(笑)ほんまか〜。

というわけでコインを投げてきました。
もちろん1つ!

そして念願のジェラートを買って食べる。
M氏がFujさんとsuwanの分まで買ってくれました〜。わ〜い♪
「Mさん、すてき!かっこいい!」
(こういうときだけ調子のいい奴らめ…By M氏)
Fujさんはメロン、suwanはレモンにしました。
本場ジェラート、めっちゃおいちかった〜!幸せ♪幸せ♪

その後歩いて移動して「スペイン広場」「スペイン階段」へ。
映画「ローマの休日」でオードリー・ヘップバーンはジェラートを食べてましたが
、ここでは飲食禁止なのです。
ここは目の前にスペイン大使館があったからこの名前がついたらしい。

ここでガイドさんとはお別れなのです。
4日間の中で今日のガイドさんがいちばん好きでした。
(ずっと後ろにくっついて話を聞きながら歩いていたsuwan)



2002/11/23(土)
  (旅行4日目 午後の部)
永遠の憧れの町、ローマ


さあ、ランチだ〜!
知ってる人は知ってるでしょうが、
私ってなんだか意味もなくうだうだととどまっていることが
あんまり好きではないのです。
…いらち?(苦笑)
そこでFujさんつかまえて二人で先頭きって歩き出しました。
だいたい誰かが動き出せば集団はそれに続いて動くものだし。

ぞろぞろぞろと細くなが〜い列になって19名の大移動。(笑)
まだお昼の時間はじまってなかったから予約無しの19名でも
ちょっと待ってから無事に入ることができました。

2つのテーブルにわかれて、それぞれが食べたいものを頼む。
イタリア語と英語と日本語でメニューがかかれているよ〜
ここでも白ワインをたのむ。昼間っからワイン〜♪
サラダをまず頼んだ後は、
ピザはマルゲリータとカプリチョーザ。
パスタはトマトソースのパスタ、ペスカトーレ、
ホウレンソウのクリームソースのフェトチーネ。

みんなの合言葉は「ペンネ以外を!」(笑)
好きなものを食べられる幸せ♪
最後にカプチーノを頼んで少しでも酔い冷ましを。
いや〜、満腹!満腹!また食べ過ぎた。

その後はそれぞれバラバラに別れました。
ホテルまではタクシーで戻らなくてはいけないので、
同部屋のFujさんと行動を共にします。
スペイン広場前のコンドッティ通りは
ローマの高級ブランドがぞろりと並んでいる場所なのです。
ここを一軒一軒まわることにしました!
ここで買い物しないともう、あとはありません。
気合いが入る二人!

プラダ、グッチ、ブルガリ(本店)、ヴィトン、フェラガモ…と
ゆっくりじっくりまわっていきます。
日本人も多いけど、韓国人も多いなって思いました。
日本語のわかるスタッフが各店にいて、日本人の多さを感じました。

グッチのお店でおとーちゃんに手袋を買いました。
たどたどしい英語(というか英単語…)で
いろんな手袋を出してもらって選び抜いた一品です。
対応してくださったロマンスグレーのおじさまは
こちらが何も言わなかったけど
プレゼント用にリボンをかけてくれました。わ〜い。
おとーちゃんへのプレゼントっていうのがわかったのかな。

これでとりあえず家族3人のお土産を買って、すっかりゴキゲン。
いや、ほっとした〜というのが素直な感想。
せっかくだから自分にも何か買おうと思う余裕ができました。

ヴィトンでは「くつ以外はすべて売り切れ」といわれてびっくり!
「次の入荷は月曜」といわれても明日帰るし〜。
やっぱり人気あるのね〜。

コンドッティ通りの最後まで歩いて、
ちょっと疲れたのでカフェに行くことにしました。
細い道に入ってガイドに載っていたカフェへ。
カフェ・ラテを頼んでゆっくりくつろぐ。
座れるのが嬉しい。
元気になったところで、もう一度プラダのお店に行きたいという話になり、
再び一番最初のプラダのお店まで戻ることにしました。

プラダでFujさんがポーチを買っている間、
私もぶらぶらと見てまわる。
今回、旅行で女性のみなさん(私以外全員)
肩からナナメにかけられるバッグをお持ちでした。
日本とはけた違いにスリや犯罪の多い海外では、必需品らしい。

海外旅行初心者のsuwanは
フツーの肩掛けのバッグ(一応ファスナーのものだけど)しか持っていないので、
これをいい機会と思って買うことにしました。
これは普段ちょこっと遊びに行く時に便利だ!

suwanもプラダのバッグ、ゲットなり〜!
わ〜い!ブランドもちのお仲間や〜
(これでまた、いっぱい働いてお金稼がなくてはなりませぬ…)
(いったいどれくらいの残金なんやろ…)
(あかんあかん、いまはそんなこと忘れて楽しむのじゃ〜!)

普段の買い物ではついつい
仕事で使えるスーツや服、仕事で使える靴、
仕事で使えるバッグしか買わないsuwanなので(苦笑)、
プライベート用のものを買ったのは久しぶりです。
こういう機会もたまにはいいものです。

思い返せば自分へのご褒美として旅行で一品ずつ買っています。
3年前の韓国旅行でリーボックの黒の運動靴を買い(移動中愛用)、
2年前のギリシャ・フランス旅行でジバンシーのブルーのブレスレットを買い、
今年のイタリアでプラダのバッグ。
それぞれを見るたびに旅行を思い出します。

買い物に満足したので、ホテルに戻ることにしました。
タクシー乗り場には2組ほど人が並んで待っています。
私たちもその後に並んで待っていたら、S部長&S氏と合流しました。
よって4人で1台のタクシーに乗る事に。
そこでS氏がタクシー代を出してくださいました!
「Sさん、ステキ!ありがとうございました♪」
(おいおい、やっぱりこういうときだけ調子がよすぎだよ)
(しかも他社の方に…)

タクシーの中で聞いたのですが、旅行中のメンバーが今日の午後、
地下鉄移動中にスリにあってお財布を盗まれたらしいのです。
身近な人の被害に驚きを隠せません。
その方が別に油断していたわけでもなんでもなくって、
相手が上手だったようです。
こわいよ〜。おそるべし。

ホテルに戻って最後の食事。
まずはくるくるねじれているショートパスタに
トマトソースがあえてあるものでした。
これまたすごい量(;^_^A
でもトマトソースがおいしかったのでほとんど食べました。
食べきったのが私とMarさんの二人だけだったみたいで、
「ホント、若いわね〜」といわれた。
いえいえ、食べ物は残さず食べなさいと
小さい頃からのおかーちゃんの教えが染み付いているだけです。
(いや、単にくいしんぼうなだけです…)

メインはなんだったっけ、もう覚えてないし。
たしかお肉だったような…
(なんかこの表現、どっかでも使った…)
あはははは〜(笑ってごまかす)

今日もたくさん歩き回って疲れました。
お風呂に入って今夜もまたFujさんよりも早くねちゃいました〜