Diary 特別編 

2泊3日 上海旅行日記 2
2003年11月21日(木)〜23日(土)




2003/11/21(金)
  上海2日目午前 チン ドゥオ グアン ヂャオ!(よろしくお願いします)   



午前中は半日市内観光。
心配していた天気はとりあえずくもり。よかった〜。
気温は12度。昨日から一気に6度も下がっている。
薄手のセーターにノースリーブのジャケットではちょいと冷える。

中国の交通状態には本当に驚かされる。
自転車王国であることはわかっていたけど
車も自転車も人もお互いにぎりぎりすれすれのところを通っていく。
日本では歩行者優先だけど中国はむしろ車優先?
歩行者用の信号がないし。
歩行者は信号をまったく守ってないし。
そしてなにかあるとすぐにクラクションをブーブーならす。

途中なんどもひやりとしてバスの中で思わず悲鳴をあげる女性たち。
でも運転手さんは慣れたもの。
つまりこれが中国では普通なのね。

まずは「バンド」エリアへ。
中国語では「外灘」と書いてワイタンと読みます。
ヨーロッパ式の石造ビルがずらーっと並ぶ。
神戸の元町にある旧居留地っぽい。
アジアの中のヨーロッパのような場所。
昨日の夜みたテレビ塔や高層ビル、夕食をたべたレストランは
川をはさんで向かいになります。
霧でせっかくのビル群の風景がかすんでいたのがちょいと残念。

続いてお茶屋さんへ。
日本人の観光ルートにしっかり組み込まれているらしく、
観光バスが私たち以外に4台止まっていた。(笑)

お茶の前にお茶菓子を食べておく。
干したアンズやキンカンはなかなかおいしいものでした。
「凍頂烏龍茶」「プーアール茶」「一葉茶」「ジャスミン茶」を味わった後は
見事な営業トークでお茶っ葉の販売所へ。
どのお茶も本当においしかったから
お土産にお茶をたくさん買いました。
(今、日記を打ちながらジャスミンティを飲んでます。)

茶器セットを買っている人もいたのにはびっくり。すんげ〜。
ここでちゃんとお金を使うように仕組まれている。
まあ、中国にきてお茶を買わないことはないからちょうどいいんだけどね。

そして「豫園」エリアへ。(ユーユエン)
ここは上海で最も中国的な場所と言われていて、
古い町並みは中国の映画にでてくるような建物が続く。
建物と花木と石による庭園は日本の庭園とはまた違う作りになっている。
広くて複雑な庭園なので、いったんはぐれたらもうどうしようもない。
みんなガイドの陳さんから離れないようにまとまって動きました。

昔、中国の建物で皇帝の象徴である龍の像を使うことは禁止されていた。
でも龍の像を使いたい場合、足の指を3本とか4本にして
「これは足の指が5本ではないから龍ではない」
といってごまかしたらしい。
というわけで豫園のあちこちにある龍の指は5本のものはない。

そして建物の入り口には2頭の石獅子が建っている。
2頭ということはオスとメス。
その見分け方はオスの足元には球が、
メスの足元には子どもの獅子がいるのです。
その話を聞いてから獅子があるごとに足元をみるメンバー。
こころのなかでみんなで「へ〜」ボタンをたたいておりました。

ひとつひとつ書いているとキリがないからやめるけど、
こういうところはガイドの人がいないと
価値を知らないままに通り過ぎると思った。
何事にも「先達はあらまほしきものなり」ね。

一通り見て歩いたあとは、近くのデパートの上で飲茶ランチ。
さっきお茶の解説をきいたばっかりだから
あぶらっこい料理の後には必ずお茶をたくさん飲む。
中国の女性たちがスリムなのはお茶のおかげといわれるとね〜

ランチの後は30分ほどデパートで買い物をする時間が入ってました。
ここでも日本人にお金を使わせるように仕組まれている(笑)
私はここでは何も買わなかったけど
他の方々はけっこういろいろおみやげを買われていました。




2003/11/21(金)
  上海2日目午後 チン ゲイ ウォ- ファーピアオ(領収書をください)



なんだかんだで2時となる。
そうそう、日本と上海の時差はちょうど1時間。
日本時間では3時になったということ。

バスで移動して「南京東路」エリアへ。
ここでとりあえず解散して、
5時10分に同じ場所に集合ということになった。
疲れたからと足ツボマッサージにいくグループ、
寒い&疲れたからお茶をしに行くグループなどがあるなか、
suwanは一人で南京路のお店を端っこから1軒1軒入っていく。
なんせ一匹狼なもんで。

ここは百貨店やスーパーが多い上海一の繁華街で
歩行者天国になっているのです。
それこそすごい人。
だからこそ一人の方が歩きやすい。
まずは一番端のおっきな百貨店に入って全フロアを歩いてまわる。
デパートの構成としては、1階〜3階が婦人物、4階に紳士物、
5階以上には子ども服や家電など。
ほぼ日本と同じね。

家電売り場を見てまわっていると
日本のおなじみの会社のものがたくさんあった。
液晶テレビとかホームシアターとかって
もしかしたら中国の方が種類豊富かもしれない。

そういえば陳さんが貧富の差がとても激しいと言っていた。
月収15億円から月収1万5千円まで。
お金持ちはとにかくお金を持っている。
だからこういうところにある商品もピンきりなんだろう。

外がだんだん暗くなり、寒くなってきたので
なにかジャケットかコートを買おうと思ってひたすら洋服をみてまわる。
いろいろ見てまわった結果、
裏起毛のウインドブレーカーのようなものを買うことにした。
とってもあったかい上に薄くて軽くて安い。
120元(=1800円)で満足いく買い物ができた。

ここですぐに来たいということをジェスチャー交じりで伝えて
値札を取ってその場で着させてもらう。
わ〜あったかい〜
そして店を出た瞬間、おじちゃんにいきなり腕をぐいっとつかまれた!
きゃ〜〜〜〜!!!!
なに??
なに??
いったいなんなの??

そして恐い顔をして店に引き戻そうとする!!
「No!NO!」と叫ぶとおっちゃんは「ファーピアオ!」といっている。
それですぐに何事かわかった。
万引きと間違われたんだ!(ノ゜0゜)ノオオオオォォォォ…
気がつくとまわりに人が集まっている。

こちらも負けずに何度も叫ぶ!
「ウォ ヨウ ファーピアオ! ファーピアオ!ウォ ヨウ!」
これは「私は領収書を持っています!」っていうこと。

するとおっちゃんが止まった。
財布から領収書を出してみせるとおっちゃんは困った顔をして手を離した。
ひえ〜こわかったよぉ(T_T)
行きの関空までのバスで中国語の勉強しておいてよかった…
一気に心拍数があがったっす〜。(泣)
どきどきどきどきどき…

近くの百貨店に入ってとりあえずトイレに行ってみる。
鏡で自分の顔をみるとちょっと落ち着いた。
ふぅ。

口紅を塗りなおしてから用を済ませようと個室にはいると…
なんと便器がなくって、溝がひとつあるのみ。
そしてその溝を水が流れている。
ぎゃーーーーー!こんなところではできない〜〜〜〜(;_;)
というわけでそそくさと出る。
百貨店のトイレでこんな状態なんだ…
あいた口がふさがらず。

そうそう、中国のトイレは穴だけ空いていて
仕切りのないところもあるらしい。
紙はないところが多いからポケットティッシュは必携。
ちなみに2コ持っていたティッシュをトイレだけで使い切りました。
そして、ティッシュはトイレに流さずに
近くに置いてあるゴミ箱に捨てます。
トイレに流すと紙詰まりをおこすから注意しましょう!
尚、トイレットペーパーは中国語で「手紙」と書きます。

集合時間までまだ時間があったので
百貨店のなかの書店に行くことにした。
日本の女性ファッション雑誌の中国語版のがけっこう売っていた。
学習参考書、辞典のコーナーに行って日中辞典と中日辞典を探す。
やっぱりさっきの「ファーピアオ」事件はあれでよかったんだ。

辞典の近くに絵本や幼児むけの本が並んでいる。
そこをいろいろ眺めていたら
「小博士学前100詞」というシリーズものが何冊かあった。
これって小学校に入る前に覚えたい100語ってことだよね〜。
というわけで立ち読み。

最初にでてくる単語が「地球」「太陽」「月亮」「四季」…
日本語はひらがなとかカタカナとかがあるからそれから勉強するけど
中国人は最初っから漢字を学習するんだよね。
これはすごい…
その本の最後の方のページをあけてみると
「自行車(自転車)」「手榴弾」「坦克(タンカー:戦車)」「国旗」
もうびっくり仰天!
小学校入る前にこんな単語を覚えるのか!!
しかも手榴弾て〜。タンカーて〜(大汗)
値段が7.8元(=117円)だったから買っちゃった。

同じシリーズで算数や知恵、漢詩のものがあった。
算数や知恵の問題は日本の幼児向け教材とさほど内容は変わらない。
どうせ安かったんだからあれらも買ってくればよかった。
とにかく中国おそるべし!
このままでは日本はあっという間に教育面学習面で
中国に抜かされてしまうという危機感をもったよ。





2003/11/21(金)
  上海2日目夕方 ウォー シー リ゛−ベンレ゛ン(私は日本人です)



書店で熱心に立ち読みしていると
小学生くらいのめのくりっとしたかわいい女の子に何かを尋ねられた。
ん〜〜〜〜
どうやらなんかの本がどこにあるのか聞かれているっぽいんだけど
もちろんわからない…

というわけでタイトルに書いた通り
「私は日本人です。」と申し訳ない顔をして言ったら
その子は「ドゥイ ブ チー(すみません)」と言って去っていった。
こちらこそお役に立てなくてごめんなさい。
でも日本人らしくみえなかった証拠かしらん。

集合場所にいくと一番乗りでした。
無事に陳さんと合流したら、ホッとした〜。
よく考えたら(よく考えなくても)
一人での行動は無謀だったかしら。(;^_^A

さて、集合時間になっても11人中4人が来ない。
確か寒い&疲れたからお茶しようといっていたグループである。
5分経過。
10分経過。。
15分経過。。。
焦るsuwanとガイドの陳さん。

迷ったのかなぁ。
なにか事件に巻き込まれたのかなぁ。(;_;)
携帯電話は中国で通じないので連絡をとりようがない。
探しにいこうかと思ったが陳さんに止められる。
なすすべもなく立ち尽くすしかない。
いや〜ん、どうしちゃったの〜〜〜???

さすがに陳さんがちょっと探しに言ってきますと言って
4人が言ったお茶やさんの方向に歩いていく。
夕暮れの上海はどんどん気温が下がり、
寒さと不安に震える7人。

すると…
「ごめんなさい!!!」と4人が大汗かいて
反対方向から走ってきた!
うわ〜ん、よかった〜〜〜〜(T_T)
地下鉄でテレビ塔の方まで行って展望台に登って
戻ってくる時にラッシュにつかまり
なかなか戻って来れなかったとのこと。
金曜の夜に人が多いのは日本も中国も同じようです。

戻ってきた陳さんと合流して夕食へ。
夕食会場はテレビ塔から歩いて5分くらいのところ。
「あんなに急いで走ってきたのに〜」と頭を抱える4人。(;^_^A
1時間くらいで食事をすませてから
本日一番のお楽しみ、上海雑技団へ!

値段の高い席だったので
とってもいい場所で見ることができました。
お客さんはさすがにツアーの日本人ばっかり。
席の前からも後ろからも日本語が聞こえてくる。
人間業とは思えないアクロバットにきゃ〜きゃ〜悲鳴をあげる。
というか、私らの悲鳴と歓声が一番うるさかったかも。
声とリアクションでかいもので…(;^_^A

昔合唱の指揮をしていたときに一番大変だったのが
ゆっくりと優雅に柔らかい動きをすること。
これが一番筋肉を使うのです。
雑技の人々のあの動きはとても鍛えられているものだと思いました。
小さい頃から相当の年月と厳しい練習と積んでいるんだろうなぁ。

華やかで楽しいアクロバットと
妖しげな雰囲気の力技が交互に行われる。
見ているだけで緊張で体が硬直する。
文字通り手に汗握って見ていました。
最後、大きな球体のなかでオートバイ4台が走り回るショーには
「きゃ〜!」「いや〜!」「こわい〜!」と悲鳴をあげっぱなし。
1時間半あっという間でした。

ホテルに戻るとさすがにみなさまお疲れ&明日早いので
遊びにでることなく大人しく部屋に帰りました。